令和5年11月9日 13:30より、島根県益田市の島根県芸術文化センター「グラントワ」で開催され、本協議会からは宇部地域協(野村会長)の視察研修として14名が出席したのを含め、29名が出席しました。 (出席者総数:233名) 本サミットは、集落営農の持続性を高め、より効果的な連携活動を展開するため、各県の法人・関係機関等が会し集落営農法人等が抱える課題やその解決に向けた活動手段を共有する目的で、平成24年より各県が持ち回りで開催しているもので、今回は、「集落営農法人の役割と必要性~ひとづくり・ものづくり・ちいきづくり~」をメインテーマに開催されました。
〇各県の実践報告
県 | 演題 | 発表者 |
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大分 | 持続可能な農業への挑戦 | 農事組合法人 大肥郷ふるさと農業振興会 代表理事 原田文利 氏 |
高知 | 高知県佐川町斗賀野地区における農村RMO | 農事組合法人 トピアとかの 理事 吉森伸郎 氏 |
広島 | 進化する農業 | 株式会社 恵 代表取締役 宮迫恒也 氏 |
山口 | 野菜(食彩)を愛し、妻を愛し、ふる里を愛す | 農事組合法人 あいさいの里 代表理事 山重義則 氏 |
島根 | 集落営農のおかげで地元出身者が続々と帰って来る村の話 | 農事組合法人 ファーム布施 代表理事 松崎寿昌 氏 |
(農)大肥郷ふるさと農業振興会
原田代表
(農)トピアとかの
吉森理事
(株)恵
宮迫社長
(農)あいさいの里
山重代表
(農)ファーム布施
松崎代表
続いて、「集落営農法人の役割と必要性 ~ひとづくり・ものづくり・ちいきづくり~」と題して、農業ジャーナリストで明治大学客員教授の榊田みどり氏による特別講演がありました。
講演では、高齢化・担い手不足に向き合うための多様な農業人材の確保・育成、農村RMOと集落営農組織の親和性などについて約60分話され、たいへん参考になりました。
最後に、5県が共同で国へ提出予定の「中山間地域の集落営農法人の継続性の確保に関する提案事項」を協議のうえ採択しました。
中山間地域の集落営農法人の継続性の確保に関する提案事項(抜粋版)
1 担い手の確保について
(1)雇用就農資金や新規就農育成総合対策にかかる年齢要件等の緩和 (2)農業版ハローワークや人材バンクの創設支援および外国人材の受入等幅広い人材の活用 (3)集落営農法人の広域連携組織の設立や運営に対する支援
2 収益性の確保について
(1)水田活用の直接支払交付金や畑作物の直接支払交付金の充実 (2)直接支払制度における水張り水田の対応対策 (3)規模拡大や園芸品目導入にかかる機械整備事業の要件緩和 (4)中山間地域農業の公益的機能を評価した農地整備事業採択 (5)農業経営基盤強化準備金の要件緩和 (6)中山間地域で導入可能なドローン等、スマート農業にかかる支援策の充実 (7)日本型直接支払制度の充実 (8)中山間地域での畦畔管理にかかる支援策の創設 (9)鳥獣被害対策の強化 (10)主食用米の価格安定 (11)持続可能な経営につながる農産物価格の経営 (12) 農村における複合産業の創造 (13)インボイス制度に対する柔軟な対応 (14) 肥料にとどまらない資材・資料・燃油・電気等の高騰への支援策の要請 (15)地域計画の必要性について (16) 食料安全保障の観点から食料の安定供給に向けた具体的な取組(仕組みづくり)の創設 (17)物流2024年問題への対応
開催日 | 開催場所 |
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H28年11月14日 | 山口県山口市 ホテルかめ福 |
H29年12月4日 | 島根県松江市 ホテル玉泉 |
H30年11月29日 | 大分県大分市 ホテル日航大分 |
R元年11月5日 | 高知県高知市 三翠園 |
R3年11月9日 | 広島県広島市 広島ガーデンパレス |
R4年11月8日 | 山口県山口市 KAMEFUKU ON PLACE |
R5年11月9日 | 島根県益田市 島根県芸術文化センター |
次回開催予定 | 大分県 |
左から、【大分】坪根会長、【島根】糸賀会長、【広島】髙木会長、【高知】竹村会長、【山口】秋本会長
サミット終了後、サンパレス益田において交流会が開催されました。交流会では5県の参加者と情報交換・親睦を深めることができ、たいへん有意義な交流会となりました。また、「石見神楽」も演じられ島根の伝統文化・芸術に触れることもできました。